夏休みの思い出の絵

「夏の楽しかった思い出」の絵が出来上りました。

写真は、少し前のものですが、ちょうど、肌の色を工夫しているところです。下描きに試し塗りをしているの、わかりますか?

肌の色は、絵具のセットに「うすだいだい」という便利な色があるのですが、造形教室ではまず使いません。

それどころか…写真にうつっているの絵具セットを見ていただくと…絵具が半分ほどしか入っていません。

 

「造形教室って…ケチやな…」

いえいえいえいえ…(笑)わざと、入れていないのです。

「白」も「黒」も「うすだいだい」もなく、そのことを、みんなあたりまえのようにして、無い色は混色して作っています。

 

また、「自分や家族がなにかしているところを描く(体に動きをだす)」「まわりの風景を思い出してくわしく描く」ことも、とても難しいことですね。

造形教室に入ったばかりの子は、下描を描く際、たくさん質問されて、びっくりした子もいます。

「ここはどんなところだったの?」「(プール遊びの子には)プールはどんな形?プールサイドはどんなもの(材質)で作られていたの?」「(虫取りの子には)いつ、行ったの?どんな格好だったの?どんな木が生えていたの?」「(バーベキューをした子には)どんな道具で作ったの?誰と誰がいたの?まわりはどんなところだったの?」…などなど、いろんな質問をすることで、まわりの風景を思い出していきます。そうして、くわしい風景の絵ができあがっていきます。

みんな、よく頑張りましたね!

虫のじかん

造形教室では、ときどき、「虫のじかん」として、季節の虫を観察しています。

虫などの生き物や自然を観察することは、子どもたちの心をより豊かにしてくれます。

その「虫のじかん」の中でも、子どもたちが夏休み中、捕った(拾った)り、育てたりした虫を標本という形にしてプレゼントするのがこの季節。何年も通っている子は何も言わずとも7月あたりから「虫が死んじゃった…」と持ち込んできます。

さて、写真の標本は、1ケースが1人分です。今年は、10人ほどのこどもたちが「標本にして〜」と持って来ていました。

できあがった標本は1週間、全クラスで観察した後、持って来た子にプレゼントしましたよ。

 

よくよく見ていただくと、セミやクワガタムシ、カミキリムシもいますね。

ただ、手前右の「オオスズメバチ」は、そのケースを見せたとたん、みんなから「おお〜」と、どよめきが(笑)

「大きい!」「わ〜こわい!」「かっこいい!」と子どもによって感想はさまざまですが、けっこうな人気です。

このスズメバチをもってきたMくんは、もちろん“拾った”そうですが、

「くれぐれも、蜂を拾うときは用心してね。死んでいると思っていても、もしかしたらまだ生きていて、刺されたりしたら大変です」と、みんなに何度も伝えました…。

 

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